血液透析関連
血液透析では血液を一旦体外に出して透析器で血液をろ過して体に戻します。そのためには血液を体外に効率的に導き出すための手術が必要になります。
まず第一選択として、
利き手と反対側の前腕で動脈と静脈をつなぎ合わす内シャント作成術という手術が行われます。
動脈や静脈の位置関係や性状(血管の具合)によってはこれが難しい場合があり、場所を変更したり、人工血管を使用しての手術となることがあります。
また、長く血液透析を行っていると血管が閉塞したり、狭窄することがあります。
血管が狭窄してしまった場合には、狭窄部をバルーンで拡張する PTA(経皮的血管形成術、経皮的シャント拡張術)という方法で血管を広げる手術を行います。
内シャント
PTA(経皮的血管形成術、経皮的シャント拡張術)
この手術は局所麻酔で行われ、注射針を皮膚に刺して、バルーンを血管の中に入れたあと広げて手術を行います。手順①血管を造影剤で造影して狭窄部を確認します。手順②場所を変えながら数回バルーンで狭窄部を拡張します。手順③狭窄が解消されたことを確認します。